失敗しない熱処理加工のポイント

ポイント9 研削・研磨を考慮した熱処理

熱処理と研削・研磨は切り離せない工程です。後工程でトラブルを出さないポイントは・・・。


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想定以上の形状変化説明図
機械部品の製作において、熱処理の後工程として研削・研磨がついてきます。

砥石や研磨剤を使って表面の面粗度を上げるための工程ですが、熱処理とのマッチングが悪いとワークの割れや表面のめくれ、荒れなどのトラブルが生じてしまいます。
矢印
想定以上の形状変化説明図
例えば研磨工程でワークにクラックが入ってしまった場合、その要因として硬度が高すぎるということが考えられます。逆に表面のめくれや荒れの場合は硬度が低すぎることが要因として考えられます。

硬度が高すぎる場合は表面硬度を抑えることを考えるべきですし、図面指示上高い硬度が求められる場合は焼戻し条件の設定がポイントとなります。
研削・研磨工程でトラブルが出ないよう熱処理条件を設定すること!
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